- TOEIC公式問題集のリスニングが聞き取れない…
- TOEICテストに向けてどんな勉強をすればいいだろう?
- TOEIC初心者でリスニングが不安
という方に読んでほしい記事です。
「TOEICのリスニングの音声を聞いたら、ほとんど理解できなかった。」
「TOEICを初めて受けたら、リスニングが速すぎてワケがわからなかった。」
というのは、多くの方が経験することで、それが理由で勉強する気にさえならない、ということも。私が初受験した時も同じような感じで、苦痛すぎて二度と受けたくない、、と思ったのでした。(結局その後受けたのですが。)
それで、この聞き取れない、という症状なのですが、「英語力がないから聞き取れない」というわけではないことが多々ありますし、適切な対策をすれば、しっかり聞き取ることができるようになります。
それでは、どうすればTOEICのリスニングが聞き取れるようになるかを説明していきます。
もくじ
TOEICリスニングの音声が聞き取れない理由
聞き取れるようになる方法を知る前に、まず、なぜ聞き取れない理由はいろいろあります。自分が聞き取れない理由がわかると対策もしやすくなります。
聞き取れない理由1:TOEICの問題に慣れていない
TOEICでは、ビジネス英語を中心とした問題が出ます。大学入試や英検で出る英語とは、基本的に問題の題材が違います。
ビジネスの場面の英語というのはあまり聞いた経験がなくて大変だと思うかもしれませんが、実は、TOEICで出題される場面や話の展開のパターンはある程度決まっています。
例えば、Part3であれば、題材は、「客と業者の電話」「同僚同士の電話」「従業員から客への説明の場面」などが多い、とか、設問の内容は、「話の目的を問う問題」「話している人が誰かを問う問題」などが多いとか、パターンがあります。
ですので、それをあらかじめ頭に入れておけば、TOEICのリスニングはだいぶ聞き取りやすくなります。
各パートの出題内容については、別記事でまとめていますので関連記事をご覧ください。
TOEIC Part1 (写真描写問題) 出題内容と解き方のコツ TOEIC Part2 (応答問題) 出題内容と解き方のコツ TOEIC Part3 (会話問題) 出題内容と解き方のコツ TOEIC Part4 (説明文問題) 出題内容と解き方のコツ聞き取れない理由2:文章を読んだら分かるが、音で聞くとわからない
英語は、日本人にとっては、LとRの音や、THとSの音の聞き分けが難しいです。
また、下の例のように、英語独特の音のつながり(リエゾン)や音が消える(リダクション)ところがわからないと、うまく聞き取れないことがあります。
- リエゾン: make it → [meikit] 「メイキッ」
- リエゾン: would you → [wudyu]「ウジュ」
- リダクション: can’t do → [can(t)do]「キャンドゥ」しばしば t の音が弱くなる
聞き取れない理由3:TOEICで使われる単語が頭の中に入っていない
TOEICでは、大学受験や英検ではあまり使われない単語が出てきます。
日本で大学受験や英検の英語勉強を経験してきた人でも、TOEIC用の単語の学習をしておかないと、読み上げられている問題の中にわからない単語がいくつもある状態になるのが普通です。
しかも、TOEICの読み上げる速度は速めなので、理解できなくなってしまいます。金のフレーズなど、TOEICで出る単語を、TOEICで出るフレーズの中で学べる単語帳を使うと、TOEIC用の単語力を短期間で高めることができます。
聞き取れない理由4:前の問題がわからなかったショックを引きずって次の問題が聞き取れない
これは初めてTOEICを受けた場合に多く見られるパターンです。
前の問題でつまづいたとしても、一問一問、心をリセットして一番初めの単語からしっかり聞き取ることが大事です。
TOEICリスニングが聞こえるようにする勉強法(初心者向け)
使う教材
- 公式問題集(他の模試や問題集がある場合はそれでもOK)
問題集は公式問題集がベストです。本番のTOEICに最も近いので、まだ模試系の問題集を何も買っていない場合は、公式問題集を買うようにした方がいいです。
もしも、単語力が足りていなければ、金のフレーズで単語力を上げていくと聞き取りに効果があります。
公式TOEIC Listening & Reading問題集(5)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)
Part1から順に学習する
TOEICは、Part1からPart4にかけて文章量が多くなっていき、難しい単語が出てきやすくなり、文脈も複雑になっていく傾向があります。
ですから特にこだわりがなければ、Part1、Part2、Part3、Part4と順にやっていくようにします。
学習の手順
手順は3つのステップしかなく、シンプルなものです。
これができれば、TOEICの単語や表現が良く理解できるようになり、TOEICのリスニングで出る場面が頭の中にイメージできるようになるので、リスニングが聞こえるようになり、正解率も上がります。
- 文章を読み、単語やフレーズを確認し、意味も良く理解する
- 文章を見ながら、音声を聞く(日本語に訳さず場面をイメージする)
- 文章を見ないで、音声を聞く(日本語に訳さず場面をイメージする)
1. 文章を読み、単語やフレーズを確認し、意味も良く理解する
まず、文章を完全に理解し、わからない部分をなくすようにします。よく理解した文章を聞いて理解することで、TOEICの音声を聞き取れるようにしていきます。
TOEICというのは、似たような場面、似たような文章が多く出るテストです。公式問題集の内容を聞いて覚えれば、それだけ本番で出てくる問題を聞き取る力が付きます。
2. 文章を見ながら、音声を聞く(日本語に訳さず場面をイメージする)
次に、文章を目で追いながら音声を聞きます。この時、大事なのは、日本語に訳さず、文章の場面をイメージできることです。
これができるようになると、日本語に訳す場合よりも情報処理のスピードが上がり、時間的に余裕が少ないTOEICリスニングの試験で、時間的に余裕を持ちやすくなります。
3. 文章を見ないで、音声を聞く(日本語に訳さず場面をイメージする)
最後に、文章を見ないで音声を聞きます。ここでも、2.と同じように英語で聞いた場面をイメージするように心がけてください。
初めは時間がかかるかもしれませんが、これをPart1から順にやっていくと、TOEICのリスニングに慣れていくことができます。
ここまで問題なくできるようになった場合には、次のステップとしてシャドーイングを行うと、さらにリスニング力をつけることができます。
関連記事:TOEIC勉強に最適な公式問題集を使ったシャドーイングのやり方【TOEIC隙間時間活用・リスニング強化】
まとまった学習時間を確保する
なかなかスコアが上がらない、という方は、TOEICのための学習時間をあまりとれていない場合が多いです。
正しい学習方法でやっていたとしても、一日当たりの学習時間が短いと、あまり学習効果が得られません。1日に1時間は学習時間を確保するようにしてください。
さいごに
TOEICリスニングは、大学受験や英検(2級程度まで)と比べてかなり難しいので、初めは無理な感じがするのですが、手順を踏んで学習していけば、聞き取れるようになります。
今は、難しいと感じても、また、効果をすぐには実感できなくても、正しい努力をすればリスニング力は確実に上がりますので、自分のやっていることを信じて進んでください。
聞き取りができるようになってきたら、つぎはTOEICリスニング上級を目指していってほしいと思います。
関連記事:【2019年最新版】TOEICリスニングスコアを1ヶ月で400以上にするおすすめ参考書と勉強法
以下関連書籍
公式TOEIC Listening & Reading問題集(5)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)
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