TOEIC Part7 (長文読解) 出題内容と解き方のコツ

TOEIC Part7(リーディング)は、長文読解問題です。

出題内容

  • 出題は54問(1つの文章に対する設問29問。2つ以上の文章に対する設問25問)
  • TOEIC最大の得点源
  • e-mail、手紙、記事、告知文、納品書、広告、Webサイトなどが出題文として使われる
  • 4つの選択肢から選ぶ
  • 読解のスピードは必要だが、まず重要なのは精読する力
  • Part7スコアアップの重要ポイントの一つはPart5,Part6での時間節約。全問解答のためのペースは、Part5,6を16分から長くても20分で終わらせること。

Part7の内容と特性

出題の構成

シングルパッセージ:1つの文章に対して2-4問の出題。
ダブルパッセージ:2つの文章に対して5問の出題。
トリプルパッセージ:3つの文章に対して5問の出題。

出題内容

Part7の文章は、e-mail、手紙、記事、告知文、納品書、広告、Webサイト、イベントの予定表など、ビジネスで目にするものから、日常生活で目にするようなものまでかなり幅広いものになっています。

学習者に負荷が大きく最も時間がかかるPart

Part7では、長文読解力、語彙力、文法力、複数の文章からの情報を統合して処理する力、長文中から回答に関連する箇所を探し出す力が求められます。

これは他のPartに比べるとかなりのハードワークになります。

そのため、Part7を解く際の負担感は大きく、他のPartに比べればPart7に向かうときの負荷は重くなりがちです。

しかも、1問あたりにかかる時間が他のPartの問題に比べると長いですし、解答の後の答え合わせの際にも、手掛かりになる複数の箇所を確認することが必要になるなど、学習にとても時間がかかるPartです。

最大の得点源であり失点源でもある

Part7は54問あり、TOEIC最大の得点源となっています。

同時に、時間不足や、長文読解・Part7の問題形式への不慣れなどから、大きく失点してしまうことがあるPartでもあります。

対策のポイント

Part7にも出題のパターンがあり、数をこなせばそれだけ出題パターンに慣れて正答率が上がりますし、解答の所要時間も短くなっていきますので、Part7のトレーニングにも十分な時間を使うよう心がけてください。

文章の読解力と、「解答に関連する箇所を探す力」がスコアアップのカギ。

文章を読解する力が重要なのはPart5,6と同様ですが、Part7ではそれに加えて「解答に関連する箇所を探す力」が重要になります。

特に、ダブルパッセージ、トリプルパッセージでは、複数の文書から正答を導き出す情報を見つけ出さなければならない問題が多くなります。

どれくらいの深さの情報を聞いてくるのか、というのはトレーニングを重ねるごとに身についてきますので、公式問題集などで練習を繰り返し行うようにします。

精読しないと間違える可能性が高くなる問題が多い。

Part7では、Part5,6に比べて要領よく短時間で答えることが可能な問題が少なくなります。

解答時間を短くするために、問題文を読んだ後に問題文の一部だけを読んで、解答を探す方法で解答すると、引っかかってしまうような問題が多く用意されていますので、長文のすべてを読む精読で問題文を読んで解答するようにした方が取りこぼしが少なくなります。

Part7の準備にあたっては、この精読をより速く行うことができるようにトレーニングすることが重要になります。

将来的に、留学や業務で英語を使う場面を想定すると、この速度のある精読力を身につけることは大変重要ですので、普段から正確に速く読む練習を心がけてください。

最後まで解くことが難しいレベルの場合は時間内に全問解くことよりも精読でより多く正解することを目指す方がよい。

リーディングで400点程度以下の方の場合は、ほとんどのケースで最後まで解き切るのが難しいと思います。
その場合は、時間内にすべての問題を解くことを目指すよりも、

①まずは、精読でより多く正答できるようにすること

を優先し、そのうえで、

②Part7の精読の速度を上げること
③Part7の問題文先読みや答え箇所探しを効率的にすること
④Part5,6の解答時間を短くすること

で、Part7の消化率を上げるようにします。

時間はかかるし負担も大きいが、問題をやり込むことが大事

公式問題集の模擬テスト1回分のPart7を解くのに、上級者でも50分程度以上かかるでしょう。

まだTOEIC対策を始めたばかりという人であれば、じっくり時間をかけて解けば2時間かそれ以上かかることもよくあることだと思います。

とても負担が大きいこのPartですが、54問もあるPartですからスコア源として大事にしたいところです。

慣れないうちは時間無制限で解答し、しっかり解答を理解して進める

初めのうちは、すごく時間がかかるかもしれませんが、ていねいに理解しながら進めていくことが大事です。

そうしている間に少しずつ問題形式に慣れ、英語力も上がってきて、解くスピードが上がってきます。

難しい場合は部分練習を取り入れる

やり方の例としては以下のようなものがあります。

  • シングルパッセージだけを時間を測って解く
  • ダブルパッセージだけを時間を測って解く
  • トリプルパッセージだけを時間を測って解く
  • Part7を時間を測って解く

基本的にシングルパッセージの方が難易度は低いので、慣れていない人は上から順に取り組んでいくのが負担感が少ないと思います。

慣れるにしたがって、下に移行していきましょう。

MEMO
上記のように、シングルパッセージだけなど部分を取り出して行う練習をや「部分練習」「パーツ練習」といいます。ある一点に集中的に取り組むことで、トレーニング効果を高めることができる方法です。

なお、リーディングを全問解き切るための目安の時間は、全体で57分、シングル25分、ダブル11分、トリプル21分です。

慣れたら時間を計測して解く

慣れてきたら、時間を計測して解いてみます。

Part7だけ解いたり、リーディングセクション全体を解いたりなど、自分の学習時間や達成度に合わせてアレンジするのがいいと思います。

公式問題集は、一度解いた問題をもう一度解いてみてもよい

公式問題集は、本番に向けた問題慣れをするために大事です。

Part7の問題は、2度目に解いてみても案外パッと解けないことがありますので、2度目に解いても答えを探す練習、出題の形式に慣れる練習になります。一度解いてから数週間たったら、もう一度解いてみるのも一つの方法です。

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