- TOEICまであと1ヶ月しかない
- リスニングがうまく聞き取れない
- リスニングで400取りたいけど、どう対策したらいいだろう
そんな疑問に答えます。
TOEICのリスニングは簡単
英語の内容的には、TOEICのリスニングはリーディングよりかなり簡単です。
問題文が簡単な単語と文法でできていますし、問題は単純なものです。音声はハッキリ、ゆっくりしています。TOEFLやIELTSのリスニングや、英語での授業や業務で耳にする英語とはかけ離れた簡単さです。
Part1,2は、問題のパターンを頭に入れていけば、どういう風に引っ掛けようとしているかまで分かるようになります。
Part3,4は、話の大筋を理解すれば答えられるような素直な問題がほとんどです。リーディングのPart7のような、答えを探し出す複雑さがない、とても答えやすい問題です。
大学受験や英検でしか英語を学んだことがないと初めは苦しみますが、ほとんどの場合は、①TOEICの単語や表現を理解して、②問題慣れすれば400以上取れるようになります。私も初受験では300程度しか取れませんでしたが、正しく対策したら2ヶ月で490取れました。(トータルでは580→950です。)
この記事を読んで、リスニングで400以上取っていただければうれしいです。
もくじ
TOEICリスニング400対策参考書:用意するのは4冊
まず、必要な参考書は以下の4冊です。これを1ヶ月でやり込んでスコアを上げます。
公式問題集3冊
試験の作成者であるETSが出している問題集で、本番に近いクオリティに定評があります。
ETSが出しているものには単語帳などもありますが、そちらは質が大分落ちますので、ETSが出しているものでTOEIC対策で使うのは公式問題集だけ、と覚えておいてください。
この公式問題集以外にも模試系の問題集はたくさんありますが、短期間でスコアを上げようと思うならば、模試に関しては公式問題集一択です。それは、他の問題集は本番に比べて問題が難しすぎたり、簡単すぎたり、設問で問うポイントがずれているからです。
このちょっとしたズレが、答えの導き方や、問題を解く際の時間の使い方などに影響します。
ネット上では、他の模試系問題集を使ってハイスコアを取ったという人も見ますが、そういう人はたいてい、2,3カ月以内の短期間でハイスコアを取ってはいないです。公式問題集も他の模試も使うので、時間がかかるのは当然です。
ちなみに私は、公式問題集以外に、ベストセラーの模試を5冊ほど買いましたが、公式問題集以外はすべて途中で打ち捨ててTOEIC対策をすすめました。
模試は1冊解いて解説を理解するのに大変な時間(ていねいにやれば4-5時間程度)がかかりますので、本番までの準備にかかる時間の多くを占めることになります。慎重に問題集を選んでください。
公式TOEIC Listening & Reading問題集(5)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(3)
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
現時点で最強のTOEIC特化の単語帳です。
一番初めの時期にTOEICで出る単語・フレーズ・出題傾向をほぼ覚えてしまう、という戦略をとります。
TOEIC勉強の時間を確保する
次に時間を確保します。
リスニングはリーディングに比べて問題を解く時間が短めですし、移動時間を使って学習しやすいので、比較的時間の確保は簡単かと思います。
各教材の学習に必要な時間と、合計で必要な時間は以下の通りです。
- 金のフレーズ:見出し1000単語を1単語あたり30秒で進めると、付録込みで一周9時間程度。復習にも時間がかかる。
- 公式問題集:3冊で模試6回分。解くのに一回45分、解いた後の答え合わせや解説確認作業に1回2時間。合計2時間45分×6回分で16時間30分程度。復習にも時間がかかる。
- 合計:復習込みで50時間から70時間、期間が30日なら約2時間/日、20日なら約3時間/日が必要
以下のような形で時間を確保してください。
- 可能な限り毎日学習する(やらない日があると学習が止まってしまったり、学んだことを忘れてしまったりするため)
- 休日に使える時間は、ほぼTOEICの学習用に使うようにする
- 移動時間も使います。(「金のフレーズ」は移動時間にもできます)
「金のフレーズ」は移動時間に組み込むことも可能ですので、移動時間からも時間を確保するようにします。
TOEICリスニングを解くコツ
各パートの出題内容と解くコツは別記事で紹介していますので参考にしてください。
TOEIC Part1 (写真描写問題) 出題内容と解き方のコツ
TOEIC Part2 (応答問題) 出題内容と解き方のコツ
TOEIC Part3 (会話問題) 出題内容と解き方のコツ
TOEIC Part4 (説明文問題) 出題内容と解き方のコツ
TOEICリスニングで400点以上を取るための学習の進め方
公式L&R問題集5の1回目を時間を計って解く(1日目)
まずは、実力を測定するために公式問題集のリスニングパートを、本番と同じ45分の時間内に解きます。
実力の把握と問題がどんなものか把握する意味があります。
すでにTOEICの受験経験がある場合や、公式問題集を時間を計って解いた経験がある場合は、このステップは飛ばしてOKです。
問題を解き終えた後は、答え合わせをし、間違えた問題や解答に確信を持てなかった問題の解説をよく理解するようにします。
金のフレーズ1周完了(初日-5日目まで)
単語帳を1周終わらせ、TOEICの単語・フレーズと出題傾向を大体頭に入れます。
単語帳の詳しい特徴や使い方は、『金のフレーズレビュー:公式ボキャブラリーブックと徹底比較!』で解説しています。
公式L&R問題集3,4を使ったパーツ練習完了(2日目-10日目)
金のフレーズを進めながら、公式問題集3,4の2冊のリスニングパートを使って、各Partの「パーツ練習」を行います。
TOEICでは、各Partの問題を集中的にトレーニングすることで、そのPartの問題形式や解き方に一気に慣れていくことができます。
公式L&R問題集3,4を使ったパーツ練習
注意点:なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢が不正解なのか、理解する
繰り返します。これはリーディングでも同じことが言えるのですが、大事なことは、
- どの選択肢がなぜ正解なのかをしっかり理解すること
- 他の選択肢がなぜ不正解なのか理解すること
です。こうすることで、次に同じような問題が出たときに正解できるようにします。
公式問題集を使ってこれをやり続ければ、スコアは上がっていきます。それは、TOEICに出る問題のパターンはある程度決まっているからです。そしてそのパターンは、公式問題集の中にあるからです。
公式L&R問題集4の1回目リーディングを解く(11日目)
ここまでで、金のフレーズと公式問題集でのトレーニングが終了しました。
このタイミングで実力測定の意味あいで公式問題集を使った模試を行います。45分間時間を計って解いてください。
パーツ練習のところで一度使った問題なのですが、中身の多くは忘れていますので、模試として使っても大丈夫です。
この模試で、この時点での自分の実力と弱点を把握します。
特に、
- 不得意なPartはどこか
- 時間配分は適切か(リスニングでは、Part3,4での問題の先読みなど)
- わからない問題は捨てて、その後の問題に余裕をもって取り組めているか
を確認してください。把握できた課題に対して、次の一週間で対策していきます。
弱点対策と金のフレーズの繰り返し(12日目‐18日目)
11日目に行った模試の結果を見て、弱点になっているPartの問題を何度も解くことと、金のフレーズのやり込みを行います。
どこに重点を置くかは、模試の結果から判断します。
公式L&R問題集5の2回目のリーディングを解く(19日目)
本番前最後の模試です。
11日目に行った模試から改善が見られるはずです。解説の確認もていねいにして、新たな単語や表現、問題形式に関する知識を得ます。
最終復習日(20日目・本番前日)
金のフレーズ・公式問題集で最終の復習を行います。単語や問題文に素早く目を通していきながら復習します。
この日は、遅くまで学習せず、テスト本番に向けてコンディションを整えます。
TOEIC本番(21日目)
TOEIC本番で力を発揮します。
さいごに
TOEICのリスニング、特にPart3,4は、話の流れや問題パターンに対する慣れが一定のレベルを超えると、一気にスコアが上がる傾向があります。
そのレベルを超えられるまで、地道に繰り返しトレーニングしてください。
的確な準備をして、目標とするスコアをいち早く取得していただければ幸いです。
残り1ヶ月でリーディングの対策もしたい方は以下の記事もご参考にしていただければと思います。疑問点や、問題を解いていて分からない点などがありましたらお問い合わせからメッセージください。お答えします。
【2019年最新版】TOEICスコアを1ヶ月で300点以上上げるおすすめ参考書と勉強法 【2019年最新版】TOEICリーディングで400点以上を簡単に取るための対策と参考書【1ヶ月以内に可能】以下関連書籍
公式TOEIC Listening & Reading問題集(5)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(3)
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