スタディサプリ講師も務める関正生氏の「世界一わかりやすい」シリーズが並んでいるのを本屋で見かけた方も多いのではないでしょうか。
その単語帳版がこの本です。
TOEIC単語帳のなかで、最も使われている金のフレーズと比較しつつレビューします。
結論から言うと、この本は英単語をじっくり学びたい人にオススメです。ですが、TOEIC特化の単語学習を短時間でしたい方は、金のフレーズの方がオススメです。
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世界一わかりやすいTOEICテストの英単語
対象 | TOEIC初級-上級 |
収録単語数 | 見出し804単語 |
収録方法 | 覚えやすい順 |
著者 | 関正生 |
単語の質 | ★★★☆☆(3/5) |
例文の質 | ★★★☆☆(3/5) |
出題情報 | ★★★★☆(4/5) |
おすすめ度 | ★★★☆☆(3/5) |
価格 | 1620円(税込) |
発音記号 | あり |
著者の関正生氏はTOEIC講師でスタディサプリの講師も務めています。
単語の説明は分かりやすいです。単語の質、他品詞・類義語・対義語の収録数、TOEIC特化の解説の内容、ともに金のフレーズの方が上ですね。
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もくじ
1. 世界一わかりやすいTOEICテストの英単語の内容と特長
1.1 見出し単語数804
見出し数は804単語です。金のフレーズなど他の単語帳に比べると少なめです。
1ページ2単語の構成で1単語あたりの説明は長めで、じっくりと一つの単語を学べる構成です。
金のフレーズは、見出し1000単語、かつ、一つの単語が見出しで登場した以外の場所でも出現する作りですが、そういう作りではないようです。他品詞・類義語・対義語の収録数も金のフレーズが上回ります。
1.2 イラスト付き解説が分かりやすい
図やイラストも使われていて視覚的に理解しやすいです。
語源の説明や単語の使われ方の説明、トリビア的な情報があります。こういう情報があると、単語を覚えやすいですね。
英単語の説明としてTOEICに関係のない説明も割とあって、TOEICのためだけにではなく、英単語をじっくりと学びたい人に向いていると思います。
1.3 TOEIC特化度は低め
TOEICを受ける人には、テストで出る単語を学びたい、という人が多いと思いますので、単語がTOEICの公式模試や本試験に出題されているものと合っているか調べました。
一番出題率が高そうな、「出題確実の鉄板単語」という章に、出題率が低い単語も結構入っています。
TOEIC特化度は低めなので、TOEIC単語を集中的に覚えたい人には金のフレーズの方がよさそうですね。
1.4「覚えやすい順」の構成:出題頻度順や目標スコア順ではない
著者は、単語はTOEIC出題頻度順や目標スコア順ではなく、「覚えやすい順」で並べたと言っています。
出題頻度とか目標スコア別での並べ方の方が学習はしやすいかな、というのが私の経験からの感想です。
2. 『世界一わかりやすいTOEICテストの単語帳』の使い方
ここからは効果的な使い方を説明します。
3.1 1か月以内に6周以上学習する
著者は、1カ月に6周する学習ペースをすすめています。私もそれがいいと思います。
- 覚えたことを忘れてしまうスピードをはるかに超える速度で知識を詰め込む
- 何度も繰り返す
学習にはこの二つが重要です。
単語を覚えていると問題を解くのがすごく楽になるので、TOEIC挑戦開始の時期に、ハイペースでTOEIC単語を覚えてしまうのがオススメです。
一周目を1週間以内で終えるペースで進めれば、2週目以降は分からない単語を中心に短時間で回せますので、一カ月より短く6周回せるでしょう。
3.2 テンポよく学習を進める
単語学習はテンポよく進めることが学習効率アップのために大事です。
なかなか覚えられない単語も出てくると思いますが、理解が100%でなくても、単語数を一定程度こなせる学習ペースを守るようにします。
3.3 1単語あたりの消費時間は長め
単語の説明が長めなので、一単語あたりの学習時間は長めにかかります。
804単語を1単語1分でまわすと、約14時間で1周できる計算です。1日2時間で1週間で終わります。
このペースでどんどん回してわからない単語を減らしていきます。
3.4 学習順
この本は後ろの方に難易度の高い単語が配置されている傾向があるので、前から学習するのがいいと思います。
まとめ
- 英単語をじっくり学びべる単語帳、TOEIC特化度は低め
- TOEIC特化の単語学習をしたい人には金のフレーズがオススメ
自分に合ったTOEIC単語帳を選んで、ハイスコアを目指しましょう!
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