キクタンは単語帳として有名だけど、TOEICの単語帳も使えるのかな?
時間がないけど単語帳を使って効率的にスコアを上げられるんだろうか?
シリーズ累計で350万部を超える単語帳ベストセラーのキクタンだけど、キクタンTOEICは使えるのかな?
そのような疑問をお持ちではないでしょうか。
ここ数年でTOEIC特化の優良な単語帳が出版されるようになりましたので、それらを使うことで、より短期間でTOEICスコアアップできるようになりました。
私は2か月でTOEIC580→950に上げましたが、この時にもし今出版されている単語帳があったなら、1ヶ月程度で同等以上の成果をあげられていたと思います。それくらい、今の単語帳は強力なものです。
では、さっそくレビューしますが、結論から言うと、短期間でTOEICのスコアを上げたい方には、キクタンよりも金のフレーズがオススメ、という結果でした。
関連記事:金のフレーズレビュー:公式ボキャブラリーブックと徹底比較!
キクタンTOEIC
対象 | TOEIC500、600、800、990 |
収録単語数 | 見出し1100程度 |
著者 | 一杉武史 |
単語の質 | ★★★☆☆(3/5) |
解説の質 | ★★★☆☆(3/5) |
おすすめ度 | ★★★☆☆(3/5) |
価格 | 各1728円(税込み) |
発音記号 | あり |
有名な単語帳キクタンのTOEICバージョンです。
キクタンシリーズの特長は、「チャンツ」と呼ばれる、音楽にフレーズを乗せたもので学習する点です。
もくじ
1. キクタンTOEICの内容と特長
1.1 見出し単語数は約1100
見出し単語数は1冊あたり約1100で、フレーズやセンテンスに使われている単語を含めると収録単語数はさらに多くなります。
1.2 重要度順+品詞別で収録
超必修・名詞、超必修・動詞、超必修・形容詞、必修・名詞… のように、必修度順の収録になっていて、かつ、品詞別に分けられています。
品詞で分ける単語帳は珍しい方かと思いますが、実際に使ってみると特に違和感はありませんでした。
重要度順に並んでいますので、初めの方から順に学習するのがオーソドックスな進め方になります。
1.3 単語のデータバンク(コーパス)を元に収録単語を決めている
この本を出版しているアルクでは、TOEICで出題された単語の膨大なデータバンク(コーパス)から収録単語を決めています。そのため、TOEICで出題された単語が収録されているという点では定評があります。
1.4 「チャンツ」を聞いて学べる単語帳
音楽に乗せて単語を学ぶ=「チャンツ」で学ぶことができるというのが、このキクタンの特長です。
チャンツは、単語が音楽に乗っかっているもので、チャンツで学習すると、音楽乗って単語をリズムよくポンポン聞いていく、ことになります。
音に乗せて学習した方が覚えやすい、リズムよくどんどん単語を学習したい、という人には向いています。
1.5 フレーズとセンテンスがついている
見開きの左側が単語と意味、右側がフレーズとセンテンスになっていて、その単語の使われ方がわかるような構成です。
センテンスの内容は一般的な生活場面やビジネス場面を題材としています。
このようなフレーズやセンテンスを収録するのが、最近のTOEIC単語帳の流れになっていますが、たいていはフレーズかセンテンスの一方を収録しています。
キクタンは両方収録しているところが特徴です。
1.6 4冊ですべてのレベルをカバーしている
レベルが500、600、800、990と4つに分かれていて、他のTOEIC単語帳に比べてレベルが細かく分かれています。
1.7 キクタンTOEICの弱点
センテンスの内容がTOEICで出題されるものとだいぶ違う
TOEIC単語帳の命は、その単語がどのように使われるかを学べるかどうか、です。TOEIC学習のための単語帳を選ぶのであれば、TOEICに出る単語が、TOEICの中でどう使われるかを学べる単語帳を選びたいです。
センテンスでTOEICの文章が学べると、問題解くのがかなり楽に、かつ速くなるのでTOEICの参考書を解き進めるのもすごく速くなります。そうすると、学習効率と本番のスコアがすごく上がりますので。
値段が高い
レベルが4つに分かれていて、1冊1728円というのは、TOEIC単語帳の中で最高値レベルです。
2. 『改訂版キクタン』の使い方
2.1 前から順に学習して数周回す
この本は、10週で一冊のペース配分の作りになっていますが、このペースでは、単語学習としては遅すぎます。
このペースでいくと、10週目のころには多くの単語は忘れてしまっているのが普通だと思います。
TOEICでは、単語を覚えていると問題を解くのがすごく楽に、かつ速くなるので、TOEIC挑戦開始の時期に、ハイペースでTOEIC単語を覚えてしまうことをオススメします。
1日3時間で約1週間くらいのペースで1周終えることができます。(見出しの約1000単語を1単語1分ですすめて、19時間で終了)
2.2 テンポよく学習を進める
単語学習はテンポよく進めることが学習効率アップのために大事です。
なかなか覚えられない単語も出てくると思いますが、理解が100%でなくても、単語数を一定程度こなせる学習ペースを守るようにします。
2.3 CDの音声の使い方
CDの音声は、単語は、アメリカ英語→日本語→イギリス英語の順で収録されていて、アメリカ英語とイギリス英語の両方に耳慣らしすることができます。
センテンスは、TOEICで出題される米、英、オーストラリア、カナダの4か国語で収録されています。
これを聞いておけば、かなり慣れることができます。
まとめ
- キクタンの名のとおり音声付録が特長
- 4か国音声に慣れたい、チャンツに乗せて学びたい場合にオススメ
- デメリットは、センテンスがあまりTOEIC的ではないことと、コスパの悪さ
- 低コスト・短時間で成果を出すなら、金のフレーズ(初級者なら銀のフレーズ+金のフレーズ)がおすすめ
自分に合ったTOEIC単語帳を選んで、TOEICハイスコアを実現しましょう!
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