ETSが3年ごとに出しているTOEICスコア・受験者に関するデータが、2019年6月にリリースされましたので、2010年以降の9年間のデータも参考にして平均点の傾向についてまとめました。
また、独自に最近1年(2018年6月-2019年5月)のTOEICスコアデータから平均点も算出していますので、あわせて参考にしていただければと思います。
もくじ
TOEIC平均点は584点(2018年6月から2019年5月)
2018年6月-2019年5月のTOEIC公開テストスコアデータから算出した平均点は583.6点、リスニングは323.2点、リーディングは260.4点です。(加重平均で算出)
2010年から2012年の平均点は574点でしたので、それより10点ほど上がりました。
一方で、直近の3年を見ると、2016年から2018年までの3年間は579点、582点、580点、そして直近一年では583点と横ばい傾向が続いています。
TOEICスコア分布
受験者がどのスコアレンジに分布しているか見ておくのも重要ですので、最近のデータからTOEICスコアの分布を確認しておきます。
下のグラフは、第234回TOEIC公開テスト(2018年10月)のスコア分布をグラフにしたものです。横軸はスコアレンジ、縦軸は各スコアレンジに分布する受験者の割合を表しています。
TOEIC公式ページ「平均スコア・スコア分布 詳細(第234回)」より筆者作成
社会人、大学生、高校生のTOEIC平均点
TOEIC公開テストでの、社会人、大学生、高校生の平均点と、リスニング・リーディングの各スコアです。
社会人、大学生の平均点は、2010年から2012年の平均点から約10点ほど上がっています。一方で、高校生の平均点は25点下がっています。
大学生のTOEIC平均点(IPテスト)
大学生の学年別のTOEIC平均点を見ます。
特に、就職活動が本格化する大学3,4年になるにつれて、スコアが上がっていきます。
社会人のTOEIC平均点(IPテスト)
社会人の平均点を見ます。業種別、職種別に上位に挙げられているものは以下の通りです。就職や転職の際に参考にしてほしいと思います。
企業が求めるTOEICスコアについては、【2019年最新】企業が求めるTOEICスコア一覧表をご覧ください。
社歴別TOEIC平均点
社歴別のスコアを見ます。内定者が最も高く、社歴が長いほどスコアは低い傾向があります。
役職別TOEIC平均点
役職が上がるほどスコアが高い傾向があります。また、興味深いことに派遣社員は部長と同程度の平均スコアです。
これらの傾向は、前回調査(2013から2015年分)でも同様でした。
業種別TOEIC平均点
上位5位の業種をまとめました。マスメディア、商社は、2010年からのデータで高得点の常連となっています。証券・保険は近年平均スコアが上がってきています。
職種別TOEIC平均点
職種別の上位5位は以下の通りです。海外部門が圧倒的に高く、法務、広報、財務、マーケティングと続きます。これらの職種は2010年から一貫して高いスコアになっています。
高校生の平均点(IPテスト)
高校生の学年別スコアは以下の通りです。高校では、国際科のスコアが469点(リスニング284、リーディング186)と際立って高くなっています。
まとめ
TOEIC平均点をまとめると以下の通りになります。どうぞ参考になさってください。
- TOEICの直近1年の平均点は584点
- 公開テスト平均点は、社会人:603点、大学生:567点、高校生:493点
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