TOEIC Part1(リスニング)は、写真描写問題です。
出題概要
- 出題は6問。
- 1問について1枚の写真が提示されており、A,B,C,D4つの英語音声が読み上げられる。このうち、正しく写真の内容を説明している選択肢を選ぶ。
- 問題間の間隔は約5秒。
- 問題が読まれる前に写真を先読みすることが重要
もくじ
解答のポイント
写真の中には正答の選択肢で読まれる可能性がある情報が複数あることに注目
写真の中の情報を先読みする際に注意する点が一つあります。それは、写真の中には正答として読まれる可能性があることが複数含まれているということです。
例えば、ある写真の中に以下の情景が描写されているとします。
・二人の人が、部屋の中にいる。(人の状態)
・その人たちはテーブルを囲むように置かれた椅子に座っている。(人の状態)
・テーブルの上には資料がある。(物の状態〔主に現在形〕)
・二人は話し合っている。(人の動作〔現在進行系〕)
この場合、正しい選択肢として、上の4つのうちのいずれも読まれる可能性があります。
ですから、写真の情報の先読みをする場合、読まれる可能性があることを複数見つけるようにすること、また、自分の頭にはなかった写真の中の情報と一致しているかもしれないと思って聴くことで、正答する可能性が上がります。
単語の発音を正しく覚えていることが重要。実際に発音もして音を身につける。
読んで単語を理解することができていても、その音声を聞いたときにどの単語か認識できない場合があります。
Part1-Part4すべてに共通することですが、単語の学習をするときはその音声も合わせて覚えていくようにします。
また、問題文の音声を聞いた場合には、その音声を文面(Transcript)でも確認して覚えるようにします。単語の見落としや聞き間違いをしている場合は結構ありますので、TOEICの学習では、明らかに理解できている場合以外は一つ一つ確認しながら進めるようにしてください。
実際に発音もして音を身につける
聴いて解答して正解か確認する学習するだけでなく、CDの音声に続いて自分で発音することで、リスニング・スピーキングに活きる音声を体にしみこませていきます。
単語を聞いて理解できるだけでなく、その単語が情景を描写する場合にどのように使われるか知っていることが重要
音声を聞いて、どの単語か理解できても、その単語が情景を描き出す表現に慣れていない場合があります。
Part1の学習中に、「この単語って、こういう風に使うんだな。なるほど。」と学びになることも多々あります。
この部分を強化するためには、Part1の学習で出てきた単語や表現について、一つ一つ覚えていくのが効果的です。
消去法を使う
単語による情景の描写が理解できていない場合が多いため、Part1の正答を導くために消去法を使うことが有効になります。
つまり、「この単語をこういう状況を表すのを使うのかわからないけど、Aが正解かもしれない。」→「他の選択肢はどうも明らかな外れっぽい。」→「Aにしよう。」ということが多くあります。
消去法を使う場面では時間を使いすぎない
中には2つ(1つ)の選択肢は消去できて、残り2つ(3つ)のうち1つを選ぶ、という状況になることもあります。この際は、次の問題に使う時間を確保するため、残り選択肢から一つ選ぶために時間を使いすぎないようにします。
2つから1つを選ぶ状況であれば0.5問正答、3つまで絞れていれば0.33問正答の計算です。
もっともそれらしいと思った選択肢をサッと選んで次に進むようにします。
選択に時間をかけすぎて次の問題に対する準備がおろそかになることがないようにします。これもTOEICで重要な時間管理の一つになります。
時制の違いが正答かどうかに影響することがあるので注意
上記の例に挙げた例では以下の描写がありました。
・二人の人が、部屋の中にいる。
・その人たちはテーブルを囲むように置かれた椅子に座っている。
・テーブルの上には資料がある。
・二人は話し合っている。
時制の違いの例
それに対して間違いの選択肢として、以下のような選択肢が含まれることがあります。
・二人がテーブルの上に資料を置いている。(現在進行形)
二人の人物が何かをしていること、テーブルの上に資料があること、は写真と一致していますが、二人が現在資料を置いているわけではありませんので不正解となる選択肢です。
先読みをする
Part1の前のインストラクションの時間が約90秒あります。これと問題間の時間を利用して、問題の写真の中の情報を先読みしておきます。
これによって、どのような写真なのかをあらかじめ頭に入れたうえで、A,B,C,Dの選択肢を聞くことで正答であるかどうかが判断しやすくなります。
Part1の問題の種類
人物写真(背景情報少ない)
写っている人物が行っていること以外に、背景情報が少ない写真です。人物の動作に関する文章が正答になるケースが多いです。
人物写真(背景情報多い)
写っている人物が行っていること以外にも、背景情報が多く写っている写真です。構図的に引き気味の写真が多く、正答になる可能性がある描写が多く含まれており、難易度が高くなります。背景に色々写っている写真の場合は、人物以外の描写が正答として入っているかもしれないことを意識してください。
人物なしの写真
これはあまり聞きなれない受動態や、受動態の現在進行形など聴きなれない文章が選択肢に入ってくる場合が多く、難易度が高い場合が多いです。
ガラスのディスプレイに時計が並んでいて、その前にイスとテーブルが置いてある写真の間違い選択肢の例:
・Watches are being displayed. (時計が陳列されているところです。)
・Chairs are being set near a table. (椅子がテーブルの近くに置かれているところです。)
これらはいずれも今その動作が行われている意味の文章になりますので、人が写真内で動作していない写真では間違いの選択肢になります。
こうした文章を聴き慣れていないと、Watches are diplayed(時計が陳列されています。)という正しい表現と間違えてしまうことがありますのでご注意ください。
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